7月5日(水)ひよっこ論考 あらすじ・感想
みねこ子を意味ありげに見つめる島谷。
夜明けの歌よを合唱
島谷はビートルズのチケットを宗男にわたす。
チケットを道で泣く女性に手渡す宗男。
宗男の行動は読者の期待を裏切った。島谷の今までの同期学生との飲み会やみね子が郵便を聞きにきた時、フラグが何度もあったので勘のいい人はわかってたと思う。島谷がチケットを持っていたと。
でも、宗男はそのもらったチケットを道端で落胆して涙するビートルズファンにあげちゃう。「え?宗男のビートルズ愛どこ行った?嵐の中お迎え行ったんじゃないの??何だったの??あげちゃうの?」と驚嘆したはず。制作の都合を考えると宗男がビートルズ聴いたりだとか、ライブシーンを挟み込むのは難しいのかもしれない。
赤飯を炊くシーンやファンが街を駆け抜けるシーンで人員はたくさん。ライブ会場となれば、セット的にもかなり厳しいでしょうね。
ですが、冷静に考えてみると異なる見方もできます。宗男にとってのビートルズはただのメタファーでしかないという見方です。戦争からの回復、象徴としてのアイドル。
「俺の中であいつらと、ビートルズがごっちゃになって」と笑う姿がある。あのみんなに戦争体験を聞かせ終わった時に。そういうことなんでしょうね。ビートルズへの愛はあれど、宗男が笑って生きていくための手段(ツール)と考えるとすんなり理解がつきます。